短期間雇用の社会保険労務士の求人
社会保険労務士の求人の中には、季節的雇用やスポット的な業務内容での求人も存在します。
- 繁忙期の求人
社会保険労務士の繁忙期は4~7月で、労働保険料の申告、算定基礎届の提出という、労働保険・社会保険に関わる2大イベントがあります。その他、扶養の現状の調査書類や、賃金の調査書類が行政から届くこともあります。なぜかこういった書類は労働保険料の申告や算定基礎届の提出期限日と同じ日が期限ということが多く、「行政ももうちょっと考えて、期限日をずらしてくれれば良いのに・・・」と感じている社会保険労務士も多いことでしょう。
そのため、春は大量の書類と格闘することになり、ルーチンワークが加わると目の回るような忙しさになるのです。冬から春にかけての短期間雇用の求人は、こういった書類作成の手伝いというケースが非常に多いです。的確に素早く仕事をこなす人材が求められるので、経験者は優遇されます。
- 給与計算のサポート要員
その他には、多くの従業員をもつ会社の給与計算のサポート業務があります。給与計算で忙しい時期は、その会社の決算期や、年末調整のある冬、そして住民税に関する書類が多い春です。こういう年に何度かの繁忙期を通常の社員ではまかないきれない社労士事務所が、スポット的に社会保険労務士を雇うわけです。こちらは単純作業も多いため、正確に仕事ができる人なら、未経験者でもOKなケースがあります。
- 就業規則の更新業務
法改正に伴う就業規則の変更業務の手伝いを募集するケースもあります。大々的な法改正が行われる場合、顧客のもつすべての就業規則を一斉に見直す必要があるので、通常の社員だけでは手一杯になるため、手伝ってくれる人を募集するのです。専門知識が必要なので経験者は優遇されますが、雇用期間は就業規則の提出が終われば終了なので、非常に短期間となるでしょう。
本記事は2015/03/12の情報で、内容は社会保険労務士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。