管理栄養士の採用先と仕事内容

職業:管理栄養士

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管理栄養士の採用先と仕事内容

  • 病院

 管理栄養士と聞いて、まず始めに思い浮かべるのがこの分野ではないでしょうか。病棟巡回、外来患者の栄養相談、給食献立管理、労務管理、患者の個人食事管理、医師・管理栄養士・薬剤師・看護師によって構成される栄養管理専門チーム(NST)にて、最良の方法で栄養支援をする事です。採用分類の中でも最も医療と専門知識の必要になる場所です。

 

  • 給食委託会社

 施設から依頼を受けて、集団給食を提供する為の人材、機能を派遣する会社です。集団給食には栄養士・管理栄養士が不可欠になりますので、採用人数の少ない病院栄養士に比べ、採用人数が多くなります。当該施設の栄養所要量に基づき、献立の作成、管理が主な仕事であり、病院給食を委託されている場合は、病院直営管理栄養士との連携も必要となってきます。

 

  • 学校(栄養教諭・学校栄養職員など)

 栄養教諭とは、2005年から施行された制度で、「専修免許状(大学院修了)」「一種免許状(大学卒)「二種免許状(短大卒)」の3種類の免許状があり、子供の肥満や偏食など、食生活の乱れを改善する目的で制定されたものであり、給食提供を通して子供達、保護者に食育指導を行っていく立場です。栄養教諭は正規教員としての扱いになります。

 

 学校栄養職員とは、栄養教諭以外の学校栄養士であり、栄養士か管理栄養士の資格が必要です。管理栄養士の資格を保持している場合は、3年以上の在職年数と一定単位修得により、栄養教諭一種免許状の申請が可能になります。

 

  • 老人介護施設

 業務を委託会社に依頼する施設が多いですが、施設直接雇用の管理栄養士が在籍します。高齢化に伴い、咀嚼や嚥下が困難になる為、柔らかい物、噛みやすい物、消化の良いものなど調理に工夫が必要になります。また四季に富んだ旬の食材を使用したり、昔懐かしい献立の再現や行事食を組み込むなど、楽しみを作る事も仕事です。

 

  • 児童施設

 保育園や幼稚園の食事を提供します。在籍人数が少なく、献立を立てるだけでなく、調理にも携わる事が殆どです。月齢に合わせた調理方法、量が細かく分かれ、食物アレルギーを持つ児童にも細やかな対応が必要となります。児童への食育も管理栄養士の仕事です。

 

  • 保健所

 地域住民の健康増進を目的とした栄養教室や栄養相談などのイベントを行います。妊婦、乳児、幼児、老人まで相談を受けるため幅広い知識が必要になります。

 

  • 食品メーカー

 新商品開発がメインの仕事です。市場調査からコスト、生産効率、ターゲット層などを営業担当者や生産担当者と摺合せしながら新しい商品を生み出していく、会社の未来を作る仕事で非常に人気が高いですが、柔軟な発想が求められるため、他業種からの転職の門が広い企業もあります。

 

  • スポーツ栄養

 選手専属の管理栄養士として、選手や選手団の健康をサポートする仕事です。選手にとっての食事管理は非常に重要な項目であり、トレーニングコーチや選手本人からの信頼を得ることも非常に重要です。その他、スポーツジムに所属し、会員のダイエットサポートなどを行う仕事もあります。

 

  • フードコーディネーター・調理講師

 企業に属しての仕事もありますが、フリーランスとしてこの職種に就く方が多いです。専門知識を駆使したレシピ開発や講習会、本の執筆、TV出演される方もいますし、専門学校の臨時講師等、多岐に渡る分野で活躍が見られます。この分野に関しては、資格取得後すぐに飛び出し成功をするのは非常に困難であり、管理栄養士としての経験を積んでからや、他業種からの転職が多くみられます。

 

管理栄養士として成功するには

 管理栄養士として仕事をして行く為には、常に新しい情報にアンテナを張る必要があります。新しい食材、新しい栄養素、食べ方、食に関するものだけ でなく、栄養指導していく上で必要になる医学、薬学、臨床の分野に渡るまで、幅広く視野を広げなければなりません。常に進歩していく情報を的確に、正確に 見極めて自らの知恵としていく事が必要となります。 

 

 管理栄養士が食のスペシャリストと言われる所以は、食に携わるどの分野においても専門家になれるということです。ただし、その全ては日々勉強していく事で成し遂げられるもので、資格を取得しただけでは 広げられない職業であるとも言えます。

 

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本記事は2015/03/10の情報で、内容は管理栄養士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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