作業療法士の残業事情
作業療法士として働くにあたって、残業や休日は病院や施設によって大きく変わりやすい部分です。実際に働いてみないと分からない面もありますが、求人票などに記載されている条件と大きく違うことは少ないです。
リハビリをする時間はどんな病院や施設でも施設でも朝9時頃から夕方17時頃のところが多く、それ以外(夜間)にリハビリをするということは基本的にありません。よって時間外に残業してリハビリ業務をすることはほとんどありません。多くは16時半ぐらいにリハビリは終わり、定時が17時半とすると残り1時間ほどでカルテを書いたり、計画書などの資料を作ったりして時間内に業務が終わります。
残業の仕事内容としてはカルテを書くなどの事務仕事や、研修や勉強会、会議に参加する、翌日のリハビリの準備などとなります。残業代は大概出ますが、職場によってはサービス残業扱いになるなど、残業に対しての規定が曖昧なところもあります。
- 残業が多い職場
働いている作業療法士が少ない職場はやはり1人で多くの利用者様のリハビリを担当しなければならないので、その分カルテやリハビリの計画書をたくさん書かなければならず、残業が増えてしまいがちです。
- 残業が少ない職場
反対に多くの作業療法士が働いている職場では、他の療法士と仕事を分担するため極端に担当する利用者様が多くなることはありません。仕事の量が安定しやすく、ある程度余裕があります。また手が空く時間などもあり、その時間でカルテを書くなどの事務仕事を行ったりもしやすいので、結果的にあまり残業をしなくて済みます。
- 残業して夜間にリハビリを行うことは基本的にない。作業療法士の人数が少ない職場ではカルテやリハビリ計画書の作成に時間を要して残業が増えることも。
作業療法士の休日
病院や施設には365日休みなく営業しているところも多くあるので、リハビリに関しても土日祝関係なく行っているところもあります。その場合、シフトを組んで交代で休むことになります。多くのところでは週休2日は確保されており、極端に休日が少ない職場はほぼありません。病院によっては午前中のみ診療しているところも多いので、それに合わせてリハビリも午前の半日で終わるところもあります。
休みの日ですが、作業療法士は普段働いている職場以外の仕事が入ってくることが多いです。例えば作業療法士協会の発表の準備や勉強会の準備、講演などです。よって休みの日でも資料作りに追われるなど、完全に休める日は少なくなりがちです。
また、大きな病院などは休みの日に懇親会などのイベントをしていることが多いです。同じ作業療法士同士で普通に飲み会などもありますが、他の職種の人との交流を深めることも重要ですので、病院が主催になって球技大会などの大きなイベントが休日に開催されることもあります。
- 勤務先によっては土日祝を含めたシフト制だが週休2日は確保できる。ただし休日も発表会や勉強会の資料作りに追われることも。
本記事は2016/04/20の情報で、内容は作業療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。