校正の採用先の分類

職業:校正

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あらゆる情報媒体で校正が必要とされている

 原稿の加筆修正の確認や、原稿内容の誤字脱字、不適切な表現や事実とは異なる情報が記載されていないかなどをチェックする校正は、情報媒体を取り扱うあらゆる企業や機関で必要とされています。その対象は書籍やカタログ、広告チラシや商品パッケージ等々、文字のみならずイラストや画像を使用した印刷物、あるいは電子データなど広範囲のものに及んでいます。では、校正を職業とする場合、どのような採用先があるかを説明します。

 

校正の採用先

  • 出版業界

 校正を必要とする業界として、最もメジャーなのは出版業界です。小説や雑誌、マンガや各種情報媒体など、身近に存在するあらゆる文字には校正の手が入っています。また、新聞社でも校正は重要な役割を担うものとして位置付けられています。小説などの書籍や新聞など、おびただしい部数が市場に流通し、実に多くの人の眼に触れることになる製品では殊に内容の正確さや、適切な表現などに細心の注意を払う必要があるため、校正にはより多くのチェック機能が求められます。

 

  • 印刷業界

 校正を必要とする文字や画像、またはイラストなどが掲載される情報媒体としては、紙の書籍やカタログ、あるいはパッケージなどの印刷物の占める割合が圧倒的に多いものとなっています。近年ではパソコンやスマートフォン、タブレットなどで見ることのできる電子データとして流通するものも増えていますが、印刷業界でもそれらのデータを供給することがあるため、同様に校正の作業が必要となります。

 

 印刷業界での校正作業では、単に原稿段階での文字やイラストの不備を指摘するだけではなく、実際の印刷物として仕上がった状態でもエラーがないかどうかについても注意を払う必要があります。たとえば、現物が意図したものと異なる色合いで刷り上がった場合にはそれを修正する必要があり、そのためには色校正という色調を正すためのチェックを行うことになります。したがって、印刷業界での校正ではより製造業に関わる性格が強くなることが特徴です。

 

  • 広告業界

 広告やチラシなど、効果的な情報媒体として多くの役割を果たす制作物にも校正が関わっています。特に金額や、売り出し期間などユーザーにとって優先度の高い情報が前面に出ることが多く、文字数はさほど多くなくても重要なデータが詰まった媒体のため、校正作業でも細かな配慮が必要とされるものの代表と言えます。例えば金額表示でゼロがひとつ少なかったことに気付かず、莫大な損害に発展したという話は有名であり、校正者として気をつけるべき心構えを示すエピソードしてよく引き合いに出されています。

 

  • 保険・金融業界など

 少し変わったところでは、保険や金融関係の業界でも校正を必要としていることがあります。これらは特にデリケートな金額に関わる表示が頻出するため、わずかな間違いが企業の死活問題にも発展しかねません。そのため、ホームページやパンフレットなどに掲載される数値データや説明文などについて、確実に不備を発見することを目的として校正専門の部署を設ける企業も少なくありません。

 

  • 校正が必要とされる最たるところは出版業界。他にも印刷業界や広告業界、少し変わったところでは保険・金融業界でも専門部署を置くことがある。

 

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本記事は2016/03/23の情報で、内容は校正としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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