嘱託職員としてそのまま働きつづける(61歳・栃木県)
男性(50代)
私は、定年退職してからも会社で働き続けています。嘱託社員なので、立場上は契約社員で、給料も現役時代からみて少ないですが、それでもまだまだリタイヤするには早いと思います。健康状態も問題ないので、これからも自分のできることをしていきたいです。
経理業務は、その会社に長く勤めていればいる程、ちょっとしたところで大きな力になれる部分があると思っています。その会社ならではの傾向みたいなものがあるので、その都度アドバイスできるからです。
今では便利な経理ソフトが普及しましたので、実際事務処理のスピードは早くなってきていますが、それでも基本的なコンセプトのようなものは変わっていません。昔も今も同じです。
入力のスピードなどIT系の技術は若い人には到底かないませんが、それでもまだまだこの会社で私ができることがある、必要とされている限り、勤めさせていただくつもりです。
大事なこととしては、現役時代のように役職がある訳ではないので、「偉ぶらないこと」また「謙虚に人の話に耳を傾けること」です。現役時代、偉かった人のなかにはこれが出来ない人が多いようです。
企業アドバイザー、コンサルタントとしての第二の人生(64歳・奈良県)
男性(40代)
大手企業に勤めていた時に付き合いのあった顧客からの紹介で、中小企業のアドバイザー、コンサルタントとして働いている。いままでの経験、ノウハウを活かすことができ大変ありがたいです。
私の年でまだまだ現役の人は多いですし、企業再生などに取り組まれている人も中にはいらっしゃる。私も負けていられないと毎日気を張っています。
もちろん、企業のなかにいるときには全く気づかなかったところも見えてきて、ときに恥ずかしくなるが、経営者の皆さんとお話をしていると、こんな私の知識でも活かすことができるのなら喜んで相談に乗りたいと思う。
ちょっとした商工会議所のイベントで話すこともあるので、人前に出て話す訓練にもなりますし、その上様々な出会い、もちろん色々な業種やバックグラウンドを持った人達と出会うのが毎日楽しみで仕方ありません。第二の人生も、中小企業診断士と税理士の資格によって、充実したものになっています。
本当は社会保険労務士なども持っていたほうが良かったなあ、と思うので、いまからチャレンジも考えています。年を重ねてより仕事の内容が充実しているようで嬉しい限りです。これからもどんどん色々な人とお話をして、シニアライフを楽しく過ごしたいです。
本記事は2016/03/22の情報で、内容は経理としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。