大手サービス業から早期退職、ブランク後、独立へ(53歳・兵庫県)
男性(50代)
すでに数年前から早期退職を考えていました。会社の業績が伸びず、すでに自分がリストラ対象であるのは気づいていたからです。ただし勤続ウン十年、なかなか決意できず、退職を決意したのは、50代に入ってからでした。
早期退職の退職金など、とてもではないけどリタイヤには十分ではありませんから、当然仕事を探しました。でも、経理職といっても、いままでの年収レベルの仕事はとてもではないけれど、見つかりません。
社労士と税理士の資格を持っていたので、これはもう自営でやって行くしか無いと思い、確定申告の時期に最寄りの税務署で相談員などをしていたところ、定期的に仕事を頼まれるようになり、中小企業の社長さんとの付き合いも生じて、ボーナスはないけれど、会社員をしていたときの月収ほどを稼げるようになりました。
本当は企業に勤めているよりも自営向きだったのかもしれません。いまは人との出会いを大切にして、毎日の仕事に意欲的に取り組んでいます。
NGO団体で社会的意義のある活動を後押し(56歳・茨城県)
女性(50代)
最初は学生のときにボランティアで、国際協力団体にかかわったのがきっかけでした。それ以来、社会福祉系の仕事にずっと携わってきましたが、途中家庭の事情があり、40代後半で退職することになりました。
その数年後、知り合いの紹介でいまのNGO団体の事務所に勤めることになりましたが、お金の管理はNGO団体にとっては命です。海外協力するにしても、まずその資金がないと、救援物資など何も送ることができませんからね。
もちろん、企業の方の協力や一般の方の協力も欠かせませんが、自分たちのやっていることが、すこしでも社会貢献になれば、そんなに嬉しいことはないと思って毎日業務をすすめています。
たしかにお給料の点ではあまり良いとも言えないのですが、私はこの事業の社会的意義に賛同しているので、仕事というよりもボランティア、社会貢献に近い感じです。やりがいのある仕事で、自分の専門技術が活かせるのは嬉しいことです。これからも定年まで、この仕事を続けていきたいです。タイミング良く紹介されてよかったです。
転職が多いながら、専門技術を活かして仕事は絶え間ない(55歳・東京都)
男性(50代)
経理職っていうと、一つのところに長く勤めるようなイメージがありますが、私は残念ながら転職回数は4回もあります。しかも契約や請負も含めればさらに結構な数になります。それでも仕事があるのは、経理の職歴とマネージメント経験そして語学力です。
学生時代に海外に留学していたので、会議でも英語でコミュニケーションできますし、経理としては十分な交渉力やプレゼン力も持っています。ですから、とくに日本国内の外資系企業では高く評価されるのでしょう。
転職の際には、年収というよりも自分の興味で選んでいます。スキルアップというより、自分が働いていて面白そうかどうか、だから退屈な職場、あまり刺激のない職場はダメですね。仕事は転職サイトなどをフルに使い見つけることがおおかったです。
いまは海外の自動車メーカーの経理マネージャーをしていますが、海外とのやりとりや国内でのシェア争いなど、なかなか面白いです。外車は円安で割高になってしまっていますが、それでも購入される方つまりメイン顧客は富裕層が多いのです。逆にステイタスで買われる方にとってはより魅力的なことでしょう。
市場全部を見渡せる経理・会計マネージャーとして、日々勉強を心がけています。もちろん時々海外に出張できるのもこの仕事の良いところでしょうか。
本記事は2016/03/22の情報で、内容は経理としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。