グローバル企業や世界的監査法人で活躍できる
日本の公認会計士と同様、世界的なステイタス、または会計や監査、コンサルティング業務の専門家として活躍できるのが、USCPAこと米国公認会計士資格です。これは、世界的に進んでいる国際会計基準の統一にも伴って、どんどん重要性が増している資格でもあります。
いままでは各国ごとに異なる会計基準を用いてそれぞれ決算業務をしていたのですが、国際間の投資や資金流入、またはM&Aが盛んになるにつれて、また決算業務でも海外支店や現地法人の増加で単体、連結決算を考えるときに、会計基準の違いが弊害になることが多かったのです。そのため、国際会計基準(IFRS)が導入されるようになりました。
国際会計基準(IFRS)と、アメリカの会計基準である(USGAAP) は、2008年に重要項目の差異が解消しました。その為に国際的にもUSCPAの価値がアップしています。将来性を考えたら、USCPA資格は大いに転職のチャンスが広がる資格でしょう。一時日本にもUSCPAブームが起こりました。日本では、現地で活躍するための州の営業許可であるUSCPAライセンス取得までせず、資格取得(サーティフィケート)のみの取得にとどまる人も多いです。それでも十分に実力を証明できます。
最近では日本での受験も可能になりました。グローバルに活躍したい、これから外資系企業や、海外就業にチャレンジしたい人にはとても勧められる資格です。
- 国際的な会計基準の統一もあり、USCPA(米国公認会計士)の価値が国際的に上がった。そのため、グローバルで活躍したい方には選択肢を大きく広げることのできる資格と言える。
米国公認会計士試験と転職・就職状況
米国公認会計士(USCPA)を持っていれば、日本の外資系企業や、国際監査法人などの転職のパスポートになります。語学系の資格だけでは身に付かない、会計、監査などの専門英語の知識も身に付き、経理のキャリアを築く上で重要なスキルアップとなります。
資格取得だけではなく、ライセンス取得までできれば、海外でも独立して活躍することができますので、自分の可能性を広げ、日本だけではなく、海外就業、現地採用も勝ち取ることができるかもしれません。ただし、この資格を持っていても、実務で使う英語がネイティブレベルではないとなかなか海外企業での就職は難しいのが現状です。
USCPAホルダーは一般的に、日本にある外資系企業、会計事務所、監査法人、それから海外にある日本企業や日本企業向けのサービスのある会計事務所や税務、コンサルティング業務を行っている会社への就職、転職などが多いです。
- USCPAホルダーとして活躍するには英語がネイティブレベルであることが必要だが、様々な外資系企業や海外で活躍することが可能に。
本記事は2016/03/17の情報で、内容は経理としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。