元人材業界出身者が語る、知っておきたい3つの転職タイミング

ライター:高下真美

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 転職で重要視すべきタイミングは以下の3つの軸が存在します。今回はその3つの転職タイミングについて、事前に知っておきたい、準備しておきたいことをご紹介していきます。

 

  • 年間の中で何月に動くかというタイミング
  • 自分の年齢によるタイミング
  • 数年単位での景気動向によるタイミング

 

その1.年間の中での転職タイミング

 最近ではダイレクトリクルーティング(※企業側からの能動的な採用者探し)やリファラルリクルーティング(※社内外の人脈による採用者探し)などに力を入れている企業も増え、通年採用も当たり前になってきていますが、その数はそこまで多くありません。いまだ3月から4月、9月から10月など年度替わりのタイミングでの求人募集は依然多い傾向にあります。

 

 この時期には求人も多くなりますが、転職活動自体が盛んになるため、転職希望者が非常に増え、ライバルが増える状況でもあります。

 

 この時期の転職活動のメリットは、人気企業などのなかなか募集しない案件も市場に出てくるなど、めったにないチャンスも巡ってくるという点が挙げられます。業界によっては3月が決算時期でないこともあるので、自分の行きたい業界の決算時期を把握し、決算前後の動きを把握しておくことも重要です。

 

 日本の中では3月末を決算月とする企業が大半ですが、12月、2月、8月などに決算日を設けている会社もあります。一例を下記でご紹介します。

 

  • 12月決算

 外資系企業や世界各地に子会社がある企業などはアメリカ、ヨーロッパ、中国企業が12月決算であることが多いため、合わせて12月に設定しているところが多いです。

 

  • 2月決算

 小売業界は、2月が閑散期であるため決算日を2月に設定するケースが多いです。

 

  • 8月決算

 アパレル業界や百貨店などの販売店も同様ですが、夏のセールが終了した後、在庫処分した後に決算を迎えるためや、閑散期に入ることから2月8月決算を設定する企業が多い傾向にあります。

 

 

 大抵の企業が翌年も同等の予算が勝ち取れるよう、決算前に追い込みで使い切りをしようとする傾向にあります。販促費や採用費に関しても同様で、どちらにしても決算前に使い切って次年度の採用にあてようという考えがあります。

 

 また決算後、予算を新たに組んで、前半に大規模の予算を投入して年間の採用を行うという企業も多いため、決算時期の前後に採用活動が活発化していないか、把握しておくことが必要です。

 

その2.自分の年齢による転職タイミング

 2つ目は「自分の年齢によるタイミング」です。新卒、第二新卒、30代前半、30代後半、40代、50代など区分がありますが、年齢によって転職するときに求められるスキル・素養・仕事への取組み方が大きく変わってきます。いくつか例を見てみましょう。

 

  • 第二新卒

 新卒の場合は特に業種関係なく選ぶことができるのはご存じかと思います。第二新卒に関してはビジネスへの取組み方の素地がある上でのポテンシャル採用なので異業種への転職も比較的簡単にすることができます。新卒で「この会社に入ったのは間違いだった・・・」と思った場合も第二新卒であれば様々な形でリスタートが切りやすいです。

 

  • 30代前半

 30代前半での転職に関してはある程度のスキルを積んでいるのが前提なので、即戦力採用と言う括りになります。能力的にはリーダーシップを持ったプロジェクト推進、中間管理職として部下と上司のハブとなる役割を担う力を持った人材であることが必要になります。

 

 第二新卒の時と違う事はこれまでの業務経験とこれからの自分のキャリアが描けていることが大切です。10年程度の勤務経験によって専門性が生まれてきているため、キャリアと専門性の接続感がない転職は、合格する可能性が非常に低くなります。その点に注意して接続感があるキャリアが描けているか確認するようにしましょう。

 

 今の30代前半はリーマンショックの時に採用ができていない企業が多く、若手の育成ができる30代前半は、採用したいと考えている企業も多いです。このような状況から逆に新卒の時よりも転職がしやすい状況になる可能性が高いといえます。

 

  • 40代

 40代の場合はマネジメント職についている方の比率が高くなり、年収も高い傾向にあるので求人の数自体が少ない傾向にあります。そして大半が同業種での転職で、マネジメント経験の生かせる職を探す人が多くなります。同業種で転職する場合は、退職を告げる時に色々しくじってしまうと業界内の横つながりであなたのキャリアに後々に響く可能性がありますので慎重に転職活動を行うようにしましょう。

 

 また業種や企業の成長段階・規模によってはこれまでのマネジメント経験があまり活きない可能性もあるので、親和性の高いマネジメントを行えそうな企業に目星をつけておくことも必要です。

 

 例えば大手企業のマネージャー(課長)職から、ベンチャー企業のマネージャーの場合は採用が進みにくいケースも多いです。ベンチャーの場合はマネジメントしながら並行して自分の仕事とプロジェクトを進めていける業務推進能力が必要になるなど、同じマネージャーでも会社の成長段階や規模によってかなり変化する可能性があるからです。こういった点も事前に調べておきましょう。

 

その3.景気動向による転職タイミング

 3つ目は景気動向によるタイミングです。ここ数年のボーナス上昇傾向や、2020年の東京オリンピックが開催される影響などで、比較的景気が良い状態にある日本経済ですが、東京オリンピック以降については楽観的な予測が立てられない可能性が大いにあります。異業種への転職を考えている方、転職時期を検討している状態の方などはオリンピック以前に転職をしておくことをお勧めします。

 

 また、現在の需要が東京オリンピックで一時的に膨らんでいるだけで、オリンピック以降はビジネスが縮小する可能性がある業界については、注意が必要です。入社した後のスキルの伸び方いかんによっては自分が希望する部署にいられない可能性もあるので、そこまでに力がつけられるかどうかということを計算に入れて働いておくことを頭に入れておきましょう。

 

 

今回の記事のまとめ

 景気や年間の中での時期、年齢によってなど様々なタイミングを見据えて活動することが成功に導いてくれるかどうか決定する要素として大きい転職活動ですが、投資などと同じく、良い時期に売り抜けるように時期を図り、事前の準備を日頃からしておくことが必要となります。時間になるべく余裕を持って転職エージェントとも綿密に調整を行うなど、ぜひ事前に準備して転職活動を成功させましょう!

 

ライター

高下真美リクルートグループ勤務経験からの独自の視点が好評

「元人材業界出身者による転職お役立ちコラム」シリーズ

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新卒でインターンシップ紹介、人材派遣、人材紹介のベンチャー企業に入社。大学4年の在学中から勤務を開始し、営業・コーディネーター・人事・総務に従事。名古屋拠点立ち上げなど様々な業務を経験。取引先はベンチャー企業から大手のIT、流通、情報、サービスなど多岐に渡る業種に対し、営業・コーディネーター、両面の業務を担当。その後、株式会社リクルートジョブズ(旧社名:リクルートHRマーケティング)に転職し、リクナビ、リクナビNEXT、はたらいく、とらばーゆ、タウンワーク、フロム・エーナビなどの求人広告や、年間の採用計画、企業の成長に合わせた人材像の見直しなどを提案する営業として8年勤務。その間にMVP、チーフとして率いたチームでMVTなどをそれぞれ複数回受賞。既存顧客の取引拡大、新規開拓業務に従事。大手アパレル、外食チェーン、流通、医療など幅広い業種に対して、新卒・中途、アルバイト・パートの年間採用プラン、採用支援システムを提案。結婚、夫の転勤を機に退職し、現在は人材系コラム、女性のライフスタイル系メディアの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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