コピーライターを目指して転職活動をしています。もともとクリエイティブ系の仕事につきたいと考えていたのですが、新卒時代はなかなか難しく、現在は印刷関係の会社で営業をしています。やはりどうしてもという思いも強く、最近転職活動をしています。そこで面接で聞かれたのですが、「あなたにとってコピーとはなんですか、そしてコピーとはどうあるべきだと思いますか」と聞かれました。コピーのかっこよさやコピーライターに対するあこがれを語ってしまった後に、まずかったのかなと思ったのですが、一体どう答えるべきだったのか分かりません。アドバイスをいただければと思います。
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コピーライターにとってコピーとはなんでしょうか。90view
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回答
4件の回答
難しい質問ですね。特にコピーライターとしての就業経験がないと答えづらいものだと思います。採用者側はライティング経験なしでも可ということで募集しているのであればどのくらいのビジネスセンスがあるのかを知りたいのかもしれませんね。
コピーというのはクライアントがあってのもので、その問題を解決するものであるということ、ただ社内で書くものではないのでわざわざ社外のライターに依頼するということは商品に対して客観性がなければいけませんし、でなければ一番商品を知っている自社の人が書けばいいですしね。なんてことを念頭に答えを考えるのがよいのではないでしょうか。
私は、コピーはビジネスにおける究極の販促ツールで、この広告が乱立している今の世の中では、ターゲットの心にダイレクトに即響くものでなければならないと思っています。コピーライターはコピーはクライアントの利益を上げるツールだと言うことを理解した上で、コピーを読む消費者の心にすっと入っていくようなマーケティングに長けたものだけでなく、ちょっとお洒落で洗練されたものでなければいけないと思います。そのバランスのよいものこそが秀逸なコピーであると思います。
ぜひ、コピーを書くとしてどんなコピーを書きたいかということを考えてみてください。そしてぜひ、コピーライターとしてどんな風に社会に貢献したいかということも考えてみて欲しいと思います。自分がコピーライターになったら会社や社会にどんないい影響があるか、そんな視点からコピーのあり方を考えてみるといいのではと思います。頑張ってください。
クライアントの問題解決ツールでなければならないと思います。
私はコピーライターとして商品のPRもやったことがありますし、会社広告やブランディング戦略もやっていました。コピーは芸術ではなく、商業目的のツールだと思っています。だからこそ、ターゲット分析や設定も細かく行いますし、それに響くアプローチ方法もリサーチして広告を設計していく訳です。単にかっこいい言葉をうまいこと並べ替えて組み替えてという言葉遊びではないということです。例えば商品PR広告であれば、商品のターゲットとなる年齢層や性別、地域なんかを洗い出して検討していきます。検討しているとターゲットが変わることもあるくらい、綿密に割り出していきます。そしてそれらの層でどんなものがはやっているのか、そもそもその層の人たちはどんな生活をしていて、どんな幼少期を過ごして、どんな影響を受けて育ってきて、将来にどんな不安を抱えていて、なんてことを割り出しながらそれらの層の人たちにヒットする言葉や表現を考えていきます。こんなふうにコピーはつくられていくので、マーケティングに近い発想が求められるのです。
そもそもクライアントも、この商品を売りたいとか、現在企業イメージが悪いから良くしたいとか、企業イメージがマイナスなので明るいイメージで若い層の人に好感をもってもらいたいなどの要望があるのです。それを広告の力を使って解決に導いていくものです。だからクライアントのために尽くせる問題解決のツールである必要がある訳なのです。
コピーとはターゲットの心に刺さる言葉の矢だと思います。
質問者さんは、「父親の席は、花嫁から一番遠くにある。」というキャノンのコピーをご存知ですか。私はこれぞ本当に秀逸なコピーだなと思って感動したのですが。コピーにはターゲットが必ず存在します。もちろんこのターゲットは花嫁をもつ父親ですよね。そしてそのターゲットに向けて売りたいのが、キャノンの一眼レフ。そろそろ結婚式準備も大詰めで、今まで大切に育てて来た娘さんが嫁ぐ日も近づいている。もちろん父としては嬉しいんでしょうけれど、結婚式の準備をしたり、席次表なんかが出来上がって現実味を帯びてくると寂しさも。そんな父親がターゲットなんです。席が遠いというのはもちろん、披露宴での親族席のことです。一番遠くから大切な娘を見守る父、そしてそんな晴れの日はしっかりとカメラに収めたい。今まで七五三も、入学式も運動会も学芸会も、卒業式も成人式も一番近くで撮ってきた父が今度は一番遠くなる。その距離感は娘との別れも示していて切ないですね。それを撮るために、遠くから最高の一枚を撮るのに必要なのが日本初の世界ブランドのカメラというわけなんです。廉価版ではなく、高級な一眼レフを買う意味、すごく納得できると思いませんか。
こんな風に広告は緻密に設計されているんです。このキャノンのコピーはだいぶ前のもので今とは社会の状況も違いますが、これだけ納得度があって、心に刺さる秀逸なコピーって時代が変わっても風化しないなと思います。だから私は、コピーとは心に刺さるものでなくてはならないと思うのです。
コピーとはラブレターです。相手の心にダイレクトに届く、気持ちのこもったものでありたいと私は思います。
コピーライターとして働いているものですが、どんな時もこれを心に入れて書いています。コピーは芸術作品ではないんですよね。例えば、ミケランジェロのダビデ像を見て、ああこれは私に宛てられたものだわ、なんて素晴らしいのなんて思う人はいませんよね。コピーがこうあってはダメなんです。コピーは読んで、は、私のことだと思ったり、そうそうこうしたい!これ欲しい!と思ってもらわなければいけないんです。コピーを受けとってその送り主のことや送り主の製品をいいと思ってもらったり好きと思ってもらったり、何らかの好意を抱いてもらわないといけないのです。そのためにコピーはつくられて世に送り出されるのですから。だから己がいいと思うか悪いと思うかではなく、ある意味、大衆芸術的な発想で、ターゲットが好きと思ってもらえるようなものを考えてつくれることが大切で、ターゲットの心を掴む言葉を組み合わせて送るのが、真のコピーライティングだと思います。