生徒さんの進路や資格取得に携わる予備校教師という職業に興味があります。
予備校教師の仕事内容や、仕事上の苦労ややりがいなどの体験談を教えてください。
質問
予備校教師の仕事上の苦労とやりがいについて。9view
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回答
1件の回答
大学を卒業してから、大手の予備校講師として働いています。昔からこちらの予備校に通っていて、その独特な指導方法、教材に感銘し、いつかこの環境で働いてみたいという考えがありました。仕事の内容は、教壇に立っての講義から、模擬試験の試験監督、模擬試験の採点処理などがあります。入社してから数年は、予備校の現場に立って、仕事をすることが多いですが、時が経ってくると、本社にて教科書や問題集の作成をする仕事もあり、いつかは、誰もが興味を持って勉強できるような教材を作りたいと考えています。
勤務時間は、早番と遅番があり、早番は8時から17時まで、遅番が12時から21時までの2パターンがあります。夏休みなどの長期休暇期間中を除き、主に午前中は、浪人生への講義、夕方以降は中高生への講義に出ることになります。私は主に遅番勤務メインの勤務体系なので、18時以降の高校生の数学と化学、物理の授業を担当しています。
私は高校生の頃は、化学や物理などの理系科目が得意だったので、基本レベルの内容は、まだ記憶がかなり残っていて、教えやすいです。また、自分の中でさらに勉強していく中で、新たな発見や面白みが出てくるので、こちらもとても楽しくなります。
しかし、大学の講義ではないので、自分の好きなことを好きなように教えているだけではないのが、こちらの業界の大変なところです。生徒さんたちの親御さんたちから、毎月月収をいただいている中で、私たちの使命は生徒さんたちの成績を上げることです。入社してから間もなくは、そのことがうまくできず、生徒さんたちの成績を、うまく伸ばすことができませんでした。最近ではセンター試験の傾向も、毎年目まぐるしく変わり、対策がとりにくいこと、50人ほどいる生徒さんたち一人一人の細かな面倒を見ることができていない現状が続きました。
転機となったのは、ある日休憩室にて生徒さんのうちの何人かと居合わせたときに、彼らとお話をしているときでした。彼らは学校生活について話してくれると同時に、現在の現況の悩みについて話してくれました。具体的には、学校の授業と進行状況が異なって、2重に勉強している感じがする、そのため、自分のペースに合わせた勉強ができないとのことでした。予備校は、違った高校の生徒さんたちが集まって授業します。生徒さんたちの成績の差も多少あります。その中で大切なことは生徒さんたちとのコミュニケーションをとることだと思いました。休憩中などに何気ない世間話でもいいので、生徒さんたちと触れ合う機会を増やし、『ただ機械的に教えるだけ』から、『生徒さんたちとの距離を縮めていこう』と考えました。以前より、生徒さんたちのことがよくわかってきたような感じです。一人一人の生徒さんたちに的確なアドバイスをすることができるようになってきていて、今後もその精度を高めていきたいと考えてます。
成績を上げることが使命の中で、いつもかなり厳しい現状ですが、この苦しさの中に、気が付かないうちにやりがいを感じることのできる仕事です。