派遣で船舶会社の貿易事務の仕事をしています。専用システムを利用しての書類作成に追われています。
正直想像していた貿易事務と違ったし、ステップアップは望めそうもありません。
ステップアップのために通関士の資格を取ろうと思うのですが、この資格を利用しての仕事は港や空港の近くに限られるのでしょうか?
将来的に地元に戻ることも検討中なのですが、田舎なのでせっかく通関士の資格を持っていても意味はないのかとかいろいろ考えてしまいます。通関士の資格を持っている方の意見を伺ってみたいです。
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- 通関士の資格を取ろうと思いますが、地方だと意味がない?
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回答
2件の回答
元通関士です。今は貿易実務をやってますが、通関士の仕事はしていません。
通関士の資格は通関業務に携わる場合には有利です。通関業務に携わらない場合は通関士ではないからです。ただの貿易実務ですね。通関業者で勤めて税関から認定を受けたものが通関士という職業です。通関のための各種法令や統計品目番号には詳しいかもしれませんが、貿易全般について知っているかと言われると仕事内容によりけりでしょう。通関だけをメインにしていればそこまで必要ないです。通関業者に転職したいのであれば持っていた方がいいという資格ですね。
ただ、地方では通関業者はあまりないでしょうね。主要港湾地域に比べたら圧倒的に少ないでしょう。地方だとメーカーなどが自社製品の輸出や材料の輸入を自分のところでやっていて通関部門があるところもあります。自社通関は通関士の資格がなくてもできるのですが、通関士だと通関業務に必要な知識を持っているから資格が役に立つ場合があるようです。
もっとも、うまく質問者さんの地元にそういった求人があるかわかりませんし、数は少ないだろうと想像できます。
地方ならメーカーや商社での貿易事務の方が見込みがありそうです。将来の職に困らないためのステップアップであれば、海外メーカーへの受発注や輸送、通関手配、決済などの実務を経験したほうがためになるのではないでしょうか。派遣でもそれらを経験できる仕事はあるでしょうから、そういったところから経験を積んだほうがよいと自分は考えてしまいます。やる気があればいろいろできると思います。何がしたいかよく考えてがんばってください。
通関士というと通関業者に勤めることになると思います。おっしゃる通り通関業者のほとんどは港や空港付近が多いです。本社は都心に構えているところもありますが、通関部門は現場にあることもあります。地方でも大きな港があれば職はあると思いますが、内陸だと難しいですね。各地に保税倉庫を持っている物流や倉庫会社であれば、港がないところでも仕事はあるかもしれません。大手の物流や倉庫会社は通関業務を行っていることも多いので。
それよりも、通関士の資格は資格を取ったら誰でもなれるものでもないのが現実です。実務経験がないとなかなか通関士として採用されません。取るのも大変な資格ですし、取れば大丈夫と考えているのであればお勧めしません。むしろ語学とか武器になるものを磨いた方がキャリアアップにつながると思います。
厳しいことも書きましたが、参考になれば幸いです。