リーマンショックの時のリストラ人事について196view

リーマンショックの時はあらゆる企業で人員整理が進んだと思いますが、その当時人事をされていた方、「リーマンショックの時のリストラ人事」について体験談教えて下さい。

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1件の回答

  1. duckworth 2017/01/31 12:47

    ゴム部品製造販売をしている会社で26年間勤めました。30代から46歳で退社するまで主に人事管理の仕事をしていました。現在は退社して、全く別の業界で働いています。

    勤務していた時、特に2008年ころからはいわゆる「リーマンショック」で、国内の製造業は疲弊した時代となりました。私が勤務していた会社は、社員70人ほどの中小メーカーだったため、しかも国内製造のみということもあり年々売り上げが減少してきました。この2008年ころからは、ボーナスも以前の30%ほどまで下がり、社員のモチベーションも上がりませんでした。

    そのような経営状況の中、いよいよリストラを断行しないと立ち行かなくなるとの社長命令があり、製造拠点の人事をすべて任されていた私は非常に困惑しました。私が人事を担当するようになってからは、各社員のスキルを管理するための勤務評価も実施していたので、まずはその評価の低い社員から面接しようと考えました。いくら社長命令とはいえ、社員にも家族、生活があります。面接して次の再就職先のことなども希望を聞いて、なるべく穏便に、しかも円満に退社してもらうことを前提としました。しかし社長の一言は「そんな暇はないから、すぐにクビにしろ。」でした。オーナー社長ではあっても少しは社員のことを考えてほしいと思っていた私には、とてもショックな言葉でした。

    社長には申し訳ないとの思いもありながら、私はいくら評価が低い社員でも「同じ釜の飯」を食った仲間です。社長の考えを聞き入れず、じっくりと話し合った上での退社にこだわりました。幸い私もそこそこの人脈があったので、知り合いの社長や、職業安定所などに再就職先をお世話した後に5人のリストラに漕ぎつけました。

    このリストラの件からは、社長の意を汲まずに行動した私の判断が本社で問題になりました。私は間違ったことをしていないと、本社には告げたのですが社長の意に反した行為をしたことには間違いありません。少しずつ私の本社での評価も落ちてきました。毎月の本社出張の際も完全にアウェー状態で、針のむしろに座った気分でした。

    ほどなく社長が製造拠点である私の勤務地に来ました。その理由は、私に対しての降格人事でした。少しの猶予期間はいただけたのですが、降格人事を受け入れることは、社員をクビにしなかったことを後悔すること、すなわち、社員のことを考えた行動を自ら否定することになるので、翌日に辞表を提出しました。残った社員たちからは送別会を開いていただき、涙でのお別れとなってしまいました。

    社員を大事にしない、社員を一つの駒としか見ていない会社は衰退するものです。私が辞めてからは売り上げが半減したそうです。

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