私はこれまで派遣でいくつかの会社で勤めて来ましたが、今常勤でパソコン教室に勤務しようか迷っています。「パソコン教室に転職した体験談」お持ちの方、聞かせていただけませんか?職種は問いません。
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パソコン教室に転職した体験談13view
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私は飲食業界からパソコン教室に転職しました。その経緯を書いてみます。30代の女性です。8年前に転職しました。
■転職をするきっかけ
私は大学卒業後は、パソコンとは縁のない職業に就いていました。まずは接客業が好きだったので学生時代のアルバイトからの流れで同じ飲食業界に入社し、日々レストラン経営を回すべくホールスタッフとして働いていました。働いていたレストランはおしゃれな店舗で売り上げも良く、ただおしゃれな場所で働いているという充足感が一番に自分を満たしていました。しかし飲食業はまず土日祝日、連休やお盆年末年始はほぼすべて勤務があります。丁度店の売り上げが伸びる時期に休みを申し入れる事はご法度で、土日祝が休みの友人達とは関われない日々が続き、平日休みになってもする事もなくただひたすら体力を回復するだけの休日でした。そんな頃、数年経ってこのまま飲食業で続けていいのか、何か自分の手に技術を付けたいと強く思うようになりました。そこで考えたのが、まず何か資格が取りたいという思いでした。資格と言っても今後も長く続く資格が欲しかったので、それならばとIT資格をまず取る事を目標としました。この頃に、特に技術や資格が残らない飲食業よりもパソコンを使った職業にも強く惹かれて行き転職しようと決意をしました。当時の人間関係の難しさ、体力的にきつい日も多くこれらが私が転職しようと決意した理由の一つになりました。
■転職活動スタート
飲食業ばかりを経験していたので、まず転職活動をどう進めて行けば良いか分かりませんでした。取りあえず情報を集めなければならないと思い、まずは転職サイトに登録して掲載されているパソコン教室の求人を探しました。近隣のパソコン教室はその時は求人が無く、勤務地は車通勤できる距離が希望でしたが条件を変え、電車でも通える場所まで範囲を広げました。電車通勤は30分までを限度とし、その範囲で営業しているパソコン教室のホームページを観覧して求人募集していないかチェックし、電話にて問い合わせもしました。転職活動と同時にもっとパソコンに詳しくなっておこうと思っていたので、独学でIT資格の受験勉強も並行して始めました。元々パソコンは学生時代から使っていましたが専門的な事は何も知らず、IT資格の参考書、過去問題集、模擬テストなど自宅で繰り返し勉強しました。IT資格の受験勉強は範囲が広く大変でしたが、自分が知らない操作方法や能率の良いデータ作成方法に触れる事が出来、新しい技術を身につけていく度楽しいと感じていました。この前向きに勉強できた経験が、パソコンをもっと知って専門的になりたいという思いと、どうせならパソコン教室の講師になってパソコンの楽しさを教えたい、という転職活動の目標をより明確にしました。
■転職活動で困った出来事
飲食業からいざ転職しようと意気込み、前向きに最初は順調に進んでいた転職活動ですが、途中で様々な問題にも遭遇しました。まずパソコン教室自体が数年前よりも少なくなり、営業している店舗や会社が減っていて探すのに苦労しました。また見つけたとしても、1教室で4人程度の講師ですべての授業を担当している所が多く、人員が足りているので求人募集をしていないのです。また、講師といっても正社員募集は多くありません。求人はほとんどアルバイトやパートといった雇用形態が多く、フルタイムではなく午前のみや午後ばかりなど、シフト制の勤務時間が多くありました。最初からフルタイムの正社員を望んでいたのでこれは痛手でした。また、給与の面ではさほど多くないと言えます。例えば飲食業であれば一般的にチーフマネージャークラスであれば時間給にして1000円ほどあるとすると、パソコン教室の講師は教室によっては時間給が800~900円が多くをしめていて、同じ時間だけ勤務しても大きな給与アップは望めません。転職活動を始めてから、最初の面接にこぎ付けるまで2ヶ月以上は掛かっていました。その間はまだ退職しなかった飲食業の勤務を並行し、地道に転職活動を続けて行きようやく面接となりました。
■面接から採用まで
飲食業に勤務しながら2ヶ月以上地道に転職活動を続けた結果、一社の面接を受ける所に辿り着きました。その会社は駐車場が従業員用をもう用意できないので電車通勤のみで、片道45分掛かるのではじめは除外でしたが、思い切って問い合わせした所、常任講師が一人退職予定なのでぜひ面接に着て欲しいとの事でした。当日はスーツでなくて良いとの事でしたが、女性用のシャツブラウス、タイトスカート、ローヒールのパンプスにカーディガンとモノトーンで纏めて向かいました。面接では飲食業から何故パソコン教室という異業種に転職しようと思ったのか動機や、パソコン教室でどんな風に勤務して行きたいかなど詳しく聞かれ、唐突な質問内容もありましたが正直に答えて行きました。現在は正社員は募集しておらず、まずは契約社員として勤務し、能力が認められれば正社員として登用の道もあるとの事で、正社員採用ではありませんでしたが実力次第だと理解し、承諾しました。数日後に採用したいと連絡があり、いつから勤務出来るか調整を取る事になりました。その当時働いていた飲食業では引き継ぎがあるので1ヶ月後に退職し、退職して1週間経った頃にパソコン教室へ入社する事にしました。すぐにでも働きたい気持ちはありましたが、準備や心のリフレッシュなどしたいので1週間の間を設けました。
■勤務開始と業務内容
パソコン教室に入社し、いよいよ勤務開始となりました。IT資格を2種類独学で勉強し合格していましたが、パソコン教室での授業のやり方、テキストの内容、練習問題の答案、会員からの質問受付など実際の業務は全くのはじめてになるのでまずは研修に入りました。最初に配属された教室では、授業アシスタントとして入り、まずは予約の受付方法やキャンセルの仕方、時間割の組み方など授業外のサポートを行っていました。名札には研修中と記載しているので、会員も私に質問する事はありませんが時折り会話に混じって日常会話も交わします。こうする事で何十人といる会員の名前を覚え、向こうにも自分の存在を知って貰えるのです。授業が終わった後は教室で使うテキストや練習問題をひたすら勉強しました。テキストは旧から新までOSの全てのバージョンがあり、またアプリケーションソフトも文書作成からムービー編集まで沢山あります。会員はこれらの質問を、常任講師が応えられる前提で質問してくるので、様々なパターンの操作方法を覚える必要があります。ほぼ全てのテキストと練習問題が終わった頃、1時間2時間と少しずつ、授業に出て先輩の講師と一緒に授業に当たるようになりました。
■勤務年数が8年を超えた今
飲食業からパソコン教室へ転職してから8年が経過しました。今は常任講師となり、勤務後3年目から正社員登用され一人前の講師として勤務しています。始めは人の前で説明するのが難しく、しどろもどろになったり覚えていた答案を忘れてしまったりと大変でした。苦手な会員ばかりがいると、自分はパソコン教室の講師に向いていないのではないかと悩んだ時もあります。パソコン教室も接客業なので、勿論クレームはあります。質問した事に分からないと答えられない、一人の会員ばかりに構っていて質問できる時間が回って来ないなど、数多くのクレームも受けました。しかしその度に会員の困っている所を見直し、授業を円滑に進ませる時間配分も学びました。不思議な事に何度もクレームをした会員は後に常連客となり、何年も教室に通っているのです。ここに来ると新しいスキルが身につくし、何より先生方が親身になってくれるので素晴らしい教室だ、とも聞きます。遣り甲斐を感じる所でもあります。転職活動中はうまく行かなくて悩み、転職後は不慣れさに悩む時もありますがあの時転職しようと新しく行動した事を今は誇りに思っています。