製薬会社に新卒で入社して3年ほどですが、どうしても世の中の役に立ちたいため、希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の研究を希望しています。
上司にオーファンドラッグの研究をやりたいといくら切望しても、「そんな儲けのないような医薬品の研究開発は行わない!」の一点張りでしたので、オーファンドラッグの研究をしている製薬会社への転職を希望しております。
転職活動自体が初めてのため、アドバイスをいただけたらと思いました。
質問
オーファンドラッグの研究ができる職場40view
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回答
3件の回答
私は外資系製薬会社に勤めていますが、うちの会社はオーファンドラッグの研究は行っていません。
現在の医薬業界の競争は激しく、オーファンドラッグの研究を行っている人員は全て新薬の医薬化合物の合成研究にまわされます。また、オーファンドラッグは儲けが出ないので、そのような研究を行っている製薬会社に転職した場合、あなたの年収は下がる可能性もあります。
また残念ながら、オーファンドラッグの研究で成果を出しても製薬会社での評価はあまり高くなく、出世もできない可能性があります。
現在の会社で地道に努力すれば年収も上がるでしょうし、出世もできますし、無理に転職することもないと思います。
自分さえ良ければいいと考える人が多いいまどき、質問者様は珍しく正義感の強い人だと思います!!
オーファンドラッグを研究している製薬会社もありますから、そこを目指して転職してもいいと思いますよ。
一般的にオーファンドラッグは儲けがないと嫌がられていますが、アメリカではオーファンドラッグに対して、税制上の優遇に加えて7年間の市場独占権(他の会社は販売することができない)を与えています。つまり、メリットもあるのです。
また、オーファンドラッグを取り扱うことで社会的な評価も大きく上がるので、優秀な学生や研究者が集まってくる可能性もあります。
オーファンドラッグを研究することはデメリットばかりでもないですよ!
製薬会社は医薬製品で利益を得ることを第一に考えますから、希少疾病用医薬品の研究を行っている会社は少ないです。もしあなたが採用試験で「オーファンドラッグの研究をやりたい」と言ったら、まず採用されないでしょうね~。
ただでさえ外資系製薬会社が国内市場に参入してきて厳しい状況なのに、利益の出ないオーファンドラッグまでに手を出す日本の製薬会社はありませんよ。製薬会社は、悪い表現をすると「慈善事業団体」ではないのです。
普通の医薬品でも、新薬を開発すれば十分に世の中のためになっていると思いますので、今の企業で医薬の研究を行っていけばいいと思うのですが、どうでしょうか?
どうしてもオーファンドラッグについて研究したいのであれば、あまり利益を追求しない国の研究機関や大学に移るという手段も考えられますね。