社会福祉の分野にかかわりたいと思っていて、特に社会福祉士に興味があります。
人のために役に立ちたいと考えていますが、実際に仕事でそう感じること、やりがいを得られるできごとなどはありますか?
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回答
1件の回答
質問者様が社会福祉士に興味がおありとのこと、とても嬉しいです。
私が現在社会福祉士として働いている職場は、生活困窮者を支援している会社です。簡単に説明すると、住居を失ってしまった方や、高齢で一人では生活できない方、DV被害を受けて家から逃げ出して方など、理由はさまざまですが、それらの方へ住居を提供しています。このような方のほとんどが、仕事をしておらず、収入がない状態で電話をしてきます。
まず、最低限の生活をしていくために国が制度として定めている「生活保護」を受けるために本人たちが役所へ申請をしなければいけません。知識が何もなく、着の身着のままで家を出てしまった方などは、これから生きていくための手段すら分からない状態なのです。親や身内などからも見放され、とにかく孤独になってしまった方々のために、一歩ずつ導いてあげることが私の仕事です。
社会福祉士と聞くと、介護の現場だったり、市役所の福祉課だったりと活躍の場はたくさんありますが、私は自分たちの意見が通りやすく、実現しやすいことがメリットである特定非営利活動法人を職場として選んだのです。
私が、5年間の間でやりがいを感じた体験は、色々ありますが、中でもある一人の高齢者の方を担当したときのことでした。
その方は、60歳代の男性で、私たちの施設へ入居される前から、がんを宣告されており、身内にも助けてもらえず、生活保護を受けて施設に入居しました。私はその方の通院同行や日常の生活状況のカウンセリングを行い、市役所へ報告するという業務を行っていたのですが、がんが進行していき、入院しては退院するという毎日を繰り返していたころ、私に男性は弱音をはきました。
「退院して施設に戻るのが辛い。入院していれば、がん患者の仲間たちがたくさんいるから。」と言ったのです。私は、男性は退院して施設に早く戻りたいと思っていると感じていたので、とてもショックでした。ただ、背中が痛い、指が動かないという状態で、ここの施設にいるのも辛いだろうなと改めて感じました。
結局、その男性はこの状態から半年後に亡くってしまったのですが、最後に入院する前に、私が男性に書いた手紙とお守りを肌身離さず、入院中持ち歩いていたという話を聞いて、心が熱くなりました。
福祉の仕事は、仕事としてだけではやっていけない、気持ちでやっていかないと伝わらないし、その分、伝わった時の感動ややりがいは、福祉の仕事をしていないと味わえないものと思っています。
たわいもないやりとりだったり、仕事としてやったわけではない行為が相手にとってはかけがえのないものになってくれていると実感した瞬間が、私にとってのやりがいです。
質問者様もぜひこのようなやりがいを感じながらお仕事をされることを願っております。