ケアマネジャー歴5年の男です。
大学を卒業してすぐに介護職員として働きはじめ、7年目にケアマネジャーの資格を取得してケアマネジャーとして働いています。
初めの方は仕事を覚えるのに必死で、あまり内容について考えることがなかったのですが、最近になっていろんな研修を受ける中で、自分は家族のニーズが聞き出せていないのではないかと考えるようになりました。
普段から感情的にならないようにとなるべく機械的にケアプラン作成するよう心掛けていたため、その点は反省すべきだと思ったのです。ところが、接し方を変えたところ、理由は分からないのですが、担当者変更の訴えがあったり、相談の件数が減った気がします。
ケアマネは、ご本人や家族に対してどのような関係を築くことが望ましいのでしょうか。機械的に接していた方が良かったのでしょうか?どうすればいいのか分からなくなってしまいました。
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回答
3件の回答
ご本人や家族との接し方は、ケアマネジャーそれぞれのスタイルで変えても良いと思いますよ。知識をたくさん持っている教授タイプ、近所のお母さんのように親しみを前面に出す人、娘婿のように腰低く笑顔で好感度重視の人など、色んな人がいるなあと感じます。
機械的に作業をするケアマネは、サービスを提供する事業者にとっては非常にやりやすいタイプのように感じますが、逆に家族からすると面白味のない人に映るかもしれませんね。
それでも、忙しい家族にとってはその方が助かるという場合もあるので、本当に好みは多種多様で、何が良いとか悪いとかはないんです。
重要なのはご本人のニーズに気づけるかどうかでしょう。
家族の思いや希望を優先して人間関係を築くことが出来たとしても、それが必ずご本人のためになるわけではないのです。家族とご本人の関係が悪い時には、家族の希望するものとは違ったものを提案しなければならないことも多々あるでしょうし、どうしても家族と距離を置かなければならないケースもあります。
家族との関係がうまくいっているに越したことはないですが、そればかりにとらわれて「ご本人のケアマネジメントをする」という本質を見落とさないようにしてくださいね。
相談件数が減っている気がする、担当の変更が増えた気がする、というのが事実なら、在宅サービスの相談員が相談役になっている可能性はありませんか?
実際に、頻繁に在宅サービスを利用している場合には、ケアマネジャーよりも在宅サービス担当者の方が顔を合わせる機会が増えるし、ちょっとした相談やサービスの内容に関する要望なども直接伝えることもあります。そういう状況で在宅サービスの担当者との関係が深くなり、ケアマネジャーよりもつながりが強くなるのはよくあることです。その結果、在宅サービスを提供している事業所に併設されている居宅介護支援事業所の方が連携を取りやすいからとケアマネジャーの変更を希望する人もいます。
家族がケアマネジャーを変更する理由は、担当のケアマネジャーが頼りないとか性格が合わないからとかいうもの以外にもたくさんありますよ。
今は家族との接し方に悩んで新しいスタイルをとるようにしているということで、それ自体が問題かどうかは判断できませんが、機械的な接し方よりは良いと私は思います。
人間関係は信頼関係の上にできるものだと思いますので、まずは信頼されるように一つ一つの仕事を確実にこなしてみましょう。
ケアマネジャー歴10年ですが、人間関係に正解はないと思っています。
担当を変更して欲しい、事業所を変更して欲しいという訴えは定期的にあります。私の場合は、自分に悪い部分がなかったかを確認するようにはしますが、考えても理由が分からない時は何か別の理由があったのだろうと深く考えないようにしています。
ただ、非常に親しくしていたつもりのご家族さんから担当の変更を申し込まれた時には落ち込んでしまいますし、理由を教えてもらえない時には悩んだりもします。
でも、これはケアマネジャーを長く続ければ誰にでもそういった経験は訪れると思いますので、人間関係が不十分だったと思う必要はないのではないでしょうか。
特にケアマネジャーとしての勤務が5年ということですし、ちょうど業務に慣れて来てそれ以外のことに目が行くようになるころなので、余計に気になるのかもしれません。
ケアマネジャーとして本当に活躍できるのはこれからだと思いますので、自分のスタイルを築いていってほしいです。