今作業療法士について検索をしています。現役の作業療法士の方いれば作業療法士の仕事内容についてわかりやすく教えて下さい。
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作業療法士の仕事内容は、非常に簡単に言ってしまうと「リハビリ」になります。しかし少し深く作業療法士の仕事内容を知ろうとする場合単純に「リハビリ」とだけ理解しておくのでは不十分となります。
リハビリというのは、身体機能の機能回復、機能維持というイメージが強いのですが、精神機能に関してのリハビリというのも重要になってきます。精神機能のリハビリというのは、認知症の方に対するリハであったり、精神疾患を抱えている人に対してのリハとなります。作業療法士は、身体的な側面からも、精神的な側面からもリハビリを展開していく職業と言えます。
身体と精神というのはとても大きなつながりがあり、何か作業をすることで、「達成感」を感じることもあれば、身体機能の向上を図ることができる場合もあります。作業療法士はこの身体と精神のつながりを大切にしながら、リハを展開していきます。
身体と精神を関連付けてリハをしていく場合に重要になるのが「作業」です。この「作業」というのは、家事動作や趣味活動などのことを意味し、日常生活にありふれた動作、趣味で利用する動作を利用してリハビリをしていくことになります。この「作業」をリハビリとして利用するからこそ、作業療法士という名前がついていることになります。
作業療法士は、リハを受ける人の「洗濯ができるようになりたい」「絵をかけるようになりたい」というような想いや、その人に必要になる作業を尊重し、それが可能になるようリハの計画をし、展開をしていきます。一般的に作業療法の場面でリハビリとして活用されることが多い作業というのは、皮細工や、木工、手工芸などが多くなりますが、その患者の状態や、意思に合わせて、臨機応変にリハで取り入れる作業を変化させていくことが重要であり、それこそが作業療法士としての仕事になります。
リハビリの職業として作業療法士とよく比較される職業に「理学療法士」があります。この理学療法士と、作業療法士の違いが良く分からないと感じてしまう人は少なくありません。しかし仕事内容を理解しておけば、その違いというのは明確です。簡単に言ってしまうと、理学療法士は機能の「回復」や「維持」に特化していると言え、作業療法士は日常生活や趣味に繋げていくためのリハを取り入れることを重視すると言えます。
作業療法士も当然機能回復などを視野に入れていきますが、日常生活などに重点を置いていくとどうしても、作業療法だけでは機能回復が不十分になってしまう場合もあります。その際に理学療法士と連携、協力をし、より魅力的なリハビリを展開していく必要が出てきます。それゆえに理学療法士への理解、理学療法への理解もまた作業療法士としての仕事に含まれます。
日常生活を意識したリハビリを展開していく作業療法に、流れ作業、事務的な作業というのは許されません。というのも全く同じ家事動作、趣味活動をする人はいません。そのため、患者、リハビリを受ける人が変わればリハビリ内容も当然変わってきます。個別にしっかりとリハビリを提供していくことが作業療法士としては非常に大切であり、腕の見せどころとも言えます。個別にリハビリを計画していく、変化をつけていくというのは難しいものです。ただ時には奇抜なリハビリ、例を見ない作業を活用できるのが作業療法士としての強み、面白さであると言えるでしょう。
少しでも参考になれば。