コンサルタントの多方面での活躍6view

元・外資系コンサルティングファーム出身の・・・とか、経営コンサルタントの思考法とか、最近、よく書店に行くと、コンサルティングファーム出身者もしくは現役コンサルタントの方が書いていると思われるビジネス書を目にする機会があります。また、テレビや雑誌を見ていても、コメンテーターとして、そういった方々が活躍されている姿も見受けられます。おそらくそういった方々はコンサルタントとしても一流で、コンサルティングファームの中でもディレクターやパートナーなどの高い役職についていて、とても忙しいのだろうと思うのですが、よく本業の他に執筆やらメディア出演やらをこなしているなぁと、感心しています。そこで質問ですが、コンサルティングファームで長く経験を積み、かつ、その中で優秀な人材になれば、多方面で活躍できるようになるのでしょうか。ビジネスパーソンをやっている以上、何の分野であれ、その道の第一人者として情報を発信したり、脚光を浴びるというのはやはり憧れます。コンサルティングファームに転職したいとい人のモチベーションにもつながるのではないでしょうか。

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1件の回答

  1. veotwarswoash 2016/05/21 15:41

    現役でコンサルタントをしており、共著ではありますが、執筆の経験もある者です。
    ここでは、現役コンサルの多方面での活躍という点に絞ってご回答します。

    まず、期待を裏切ってしまい大変心苦しいのですが、あなたが知っているような現役コンサルで多方面で活躍している人の全員が、コンサルタントとしてとびきり優秀であるか、というと実は全員がそうであるとは言い難いと私は思っています。ああいったメディア等で活躍する現役コンサルには、私は2つのタイプがいると思っています。
    1つは営業目的のためにファームから「メディア担当」的な役割を任せられている、もしくは完全に個人の趣味でやっているコンサルタント。もう1つは、真に自分のコンサルタントとしての専門性や、プロジェクト経験で培ったスキルを、悩める多くのビジネスパーソンに伝えたいという使命感にあふれているコンサルタントです。
    前者については、そういった活動はファームのためか自分のためかはあるにしても、営業目的です。企業のコンサルティングファームの活用も昨今では珍しいものではなくなり、コンサルティングファーム側も営業を強化し、競合よりも有利な条件で高額なプロジェクトをより多く受注したいと考えています。その時に、そのコンサルティングファームの名前で本が出るとか、そこの所属のコンサルタントのメディア露出が増えるということが、大きな営業促進効果になるのです。その時に、露出するコンサルタントの能力は、誰よりも素晴らしいコンサルティングサービスを提供できるという点にはなく、メディア受けがよい、例えば大胆な発言をするとか、イケメンであるとか、話がうまい等の能力の方がより求められることになります。
    私も同じ会社の中で、こういったメディア露出担当と思われているディレクターを知っていますが、彼は正直、コンサルタントとして尊敬できる仕事ぶりかというとそうは思いませんでした。○○出版の取材がある、とか、この前○○という番組に出演した、という話をよくしているようでしたが、プロジェクトの中で部下を指導することにかけてはずいぶん評判が悪かったようです。その人は別にファームからメディア担当を任せられているわけではなく、彼自身の趣味でそういったことをやっていますが、ファーム側としてもファームのネームバリューを上げてくれる彼はありがたい存在であるため、彼がプロジェクトを1件も受注できなかった、彼がプロジェクトを担当していない、という状況であっても、半ば黙認しているようです。
    他には、コンサルタント個人が、ということではなく、例えばそのファームで新しいサービスラインを立ち上げた時に、これも営業目的でそのチームの何人かでそのサービスラインの知見を結集した書籍を書く、もしくは何かの雑誌に記事を寄稿するということもあります。私は、この手の執筆に関与したことがあります。しかし、それも、そこに名前が出ているコンサルタントたちがとびきり優秀かというと、全員がそうではないというのが実情です。単にその時にその場にいただけという理由で書籍の出版に関与した人もいると思います。

    次に、2つめのタイプのコンサルタントですが、こちらについては、あくまで私の印象ですがとびきり優秀な人が多い気がします。知見をまとめた本、例えば外資系企業のプレゼンテーション術とか、組織風土改革の教科書等は、それなりの経験に加え、自分なりの鋭い考察がないと、本として商品になりません。また、こういった人たちは、自分から情報を展開しにいくということもあるかもしれませんが、その優秀さが知れ渡り、テレビ局側から、出版社側から「ぜひに」と企画を持ち込まれることすらあるようです。こちらが本当に目指したいコンサルタントの姿かもしれませんね。
    ここからは完全に私の個人的見解となりますが、真に優秀なコンサルタントは、チャラチャラとメディアデビュー!などと喜びません。彼ら・彼女らの行動指針となっているのは、常にクライアントの課題にどう向き合うかということであり、1円でも多く売ろう、とか、目立ちたいという考えの人は、結果的にクライアントからの信頼を失くしてしまうものです。コンサルタント時代は思い切りデリバリーにいそしみ、卒業してから、その時に経験を本にまとめるというのが、私は本当ではないかと思います。

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