SIerに勤めて5年目の男です。
Webエンジニアへの転職を考えています。
新卒でIT業界に入り、開発、調査等を経てチームのサブリーダーの位置を任されるようになりましたが、1年前ごろからSIerという業界に疑問を持つようになりました。
私は趣味でwordpressの構築などを行ったことがあり、某IT系質問サイトやオウンドメディアを目にするうち、自分のITスキルがいかに局所的であるかに気づきました。SIerという仕事は体質が古く、開発と言ってもコーディングをする時間はかなり短く、その他は打ち合わせ、資料作成、調査という名のエクセルいじり…
正直に言うと、Web系エンジニアの華やかさと奥の深さに魅力を感じています。
人前に出るということで、画面の開発等もできるようになりたいです。
ドキュメント作成や案件プロセス、人員マネジメントに関してはある程度身についているという自負があるのですが、デザインやHTMLなどの技術にこれから追いつけるのかを心配しています。
未経験でもソフトウェア開発経験者であればWebエンジニアへの転職は可能でしょうか。
また、Webデザイナーとシステム開発を同じ人が請け負うような事はあるのでしょうか。
質問
SIerからWeb系エンジニアへ転向できますか?83view
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回答
2件の回答
SIerを辞めてWeb系エンジニア兼、マーケターという仕事をしています。
まず、Web系と言っても色々な作業者がいます。質問者さんの言う「画面」のデザインをイラストレーターやフォトショップで作成し、ビジュアルの設計をするのが一般的なWebデザイナーの範疇です。SIer時代の「画面設計」にあたります。
デザイナーと言うと、自分の思い描くように見た目を設計するように感じますが、これは違います。
クライアントから、どんなコンセプトで、どんな画面や機能があって、どんなユーザー体験をさせたい、といった要望を引き出し、それをイラストレーターなどで可視化するという「設計者」です。
一般的には華やかな職業に思えますが、Web画面の見た目だけを作って生活をしていける人はそうそういません。
デザイナーの作成した画面の見た目を元にHTMLやcssで実際の物を構築する人を「HTMLコーダー」等と言いますが、javascript等でプログラミングまで行う場合は「フロントエンドエンジニア」と呼ばれたりします。これはプログラミングを行う作業員を「エンジニア」と差別化して呼称する考え方です。
対して、入力された値をもとに、DBにアクセスしてデータを照会/編集するなどの機能要件を実装する作業員を「サーバーエンドエンジニア」等と呼びます。フロントエンドサイドの人間からは単純に「エンジニア」と呼ばれることもあります。
質問者さんが考えているのは、画面も作れてWebの裏側もコーディングできる人になりたいということですので、上記の全てを習得しなければなりません。
さて、結論を先に言ってしまうと、SIerからWeb系エンジニアへの転職はできます。
まず、プログラミング技術という観点で考えると、Webサイトを構築する案件の多くはPHPという言語で構築されています。PHPはjavaやcと比較するとやや簡易的と言われており、個人的にもとても覚えやすい言語だと思います。
セキュリティ面に問題があるとされているPHPですが、開発スピードが速いため小規模のWebサイト構築には向いていると言えます。
質問者さんも経験のあるwordpressもPHPで構築されているため、極論を言ってしまえばPHPが触れればwordpressで比較的なんでも作れてしまったり。wordpressには実際にECサイト構築用のプラグインがあるほどです。
また、wordpressが使える人は採用で優遇されることも多々あります。今のうちに覚えておくと有利性があると思います。分野は違えど、基本的なデータの概念はどの言語も似ていると言えます。
デザインの範疇のみは、イラストレーター、フォトショップなどのソフトウェアを習得しなければいけません。そしてこれらは意外とコストがかかりますので、実際に業界で覚えるのが1番の近道です。
(個人のアカウントでイラストレーターやフォトショップを単体購入すると、1ソフトに対し2,180円/月かかります)
質問者さんが現在どんな言語に触れているかはわかりませんが、それが所謂オープン系言語であるなら尚更、転職時のギャップは小さいでしょう。
私は元コボラー(COBOL)でしたが、SIer特有のエクセルいじり文化によってマクロ等をいじっていたおかげで言語の勉強はさほどせずに済んでいます。
もちろん、Webの仕組み自体を理解する必要がありますが、サーバーとクライアントの基本的な関係はイマドキIT仕事をやっていればすぐに理解できます。
質問者さんが心配されているHTMLやデザインについてですが、こちらも現場に入ればある程度すぐに身につきますし、Webで検索すればなんでも出てくる時代ですから、調べつつ勉強してみると良いでしょう。
私がWeb業界に入って戸惑いを感じた点としては、品質管理が雑(SIerの感覚だと)なところです。
SIerがユーザー要件、システム要件、外部設計、内部設計などを作成、レビューというプロセスをしないとコーディングが開始できないのに対し、Webサイト構築のほとんどはデザインが決まれば少しずつ作ってクライアントに確認を繰り返して行くという、いわばアジャイルやプロトタイピングに近い手法で制作を行います。
自然とドキュメント周りが甘くなりますが、SIer出身者がどんなに手を抜いたところでWebデザイナーからは作りすぎだと言われる始末です・・・
また、画面からサーバサイドまでを作るエンジニアは大勢います。そして彼らはWeb制作会社において重宝されることが多く、ディレクター(これはSIerでは存在しない概念で、コンサルタントよりもエンジニアに近い人員。マネジメントもする。)に進む人はほどんどこの立ち位置です。フリーランスとして活躍するWebデザイナーもこのタイプが多いようです。
私は閉鎖的でジメジメとしたSIerという業界を辞めて、Webというオープンで素晴らしいテクノロジーと触れる業界に入って良かったとはっきり思います。SIer出身者特有の、きっちりした品質管理はWebマンからの評価も高いです。
その点スピード感が欠ける点は否めませんが・・・
一刻も早くWebの現場に入ることをお勧めします。頑張ってください。
SIer上がりであれば、大抵のIT業界には転向できるんじゃないかな。イメージですが。
特にWeb系の現場は、技術があればバイトでも雇うほど人が足りていないことが多いから、まずは多少の勉強をすることができれば即戦力として雇ってもらえるかと。所謂、買い手市場ってやつ。
でも実際、Web制作の案件なんてエンジニアはあまり必要とされないことが結構あるかも。
なので、制作会社というよりはWeb系のシステム会社を探すべきかと。
私は実際、Web制作会社にてバイト上がりで社員登用されて働いてます。現場の空気感としては、Web以外のIT業界から来たエンジニアは一目置かれる感じがします。
やっぱり、技術者っていうと玄人感がありますからね…