製造業の中でも自動車メーカーは年収が良いと聞きます。しかし、製造業にありがちですが、年収が多い背景に長時間労働を強いられる(残業がとても多い)とも聞きます。
実際のところどれくらいの残業があり、年収はどれくらいでしょうか。また、給与以外に優遇される部分がありましたら教えて欲しいです。
質問
自動車メーカーのエンジニアの年収はいくらくらい?給与以外で優遇されることはある?243view
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回答
3件の回答
給与以外のお金ではない金銭面のサポートは魅力かもしれませんね。
自動車業界は非常に裾野が広いのはご存知の通りです。その為、グループ会社内で自動車保険や生命保険等が整備されていたり、財形貯蓄などでとても有利な条件で貯蓄ができたりなど、給与以外のサポートが比較的手厚いと思います。
自社製品を買う場合には割安で買えます。レンタカーも3~4割引で借りられます。会社が法人契約しているリゾートホテルなどもあり、グループで十数万人いる会社のスケールメリットを存分に楽しめます。
また、休みが多いこともメリットのひとつだと思います。自動車業界にいると、年に必ず3回、長期休暇をとることができます。年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みの3回で、それぞれ10~14日の休みが取れます。これは製造業に共通していることかもしれませんが、特に自動車メーカーの休みは長いことで有名です。
短い休みだと無理やり旅行等の予定を立てたくもなりますが、こうして2週間ほども休みが取れると、何もせず家で子どもとのんびりと過ごすなど、よい過ごし方ができますよ。
残業は最近減ってきてますよ。2000年代ごろまでは残業を月に100~120時間当たり前のようにやっていた時代もありました。毎日23時~0時まで残業をし、土曜日は必ず休日出勤という生活です。しかし残業代はしっかりともらえていたので十数万円もらえていました。
しかし最近は「ワークライフバランス」の改善を名目にして残業をやめさせる傾向にあります。もちろん残業代は出ませんので基本給+数万円という事になります。長い歴史の中で残業代ありきの給与体系になっていたため、残業禁止令が出ると貯金を切り崩して生活水準を維持しようとする家庭が続出します。
ピンきりですが、最近の若手は年収が下がる一方です。
私は10年目くらいで800~1000万程度です。1000万は課長級に昇進してもらえる額とお考えください。メーカーの課長というと、一般の中小企業のイメージとはかけ離れた、とても競争の激しいポストで、ほんの一部の方しかなれません。つまり1000万稼げる方はとても少数派ということになります。
また、昨今、インドやタイ、ベトナムなどの労働者を使う傾向が非常に強まっています。日本人の賃金が高額だからです。新興国のエンジニアが育つにつれ、日本人の価値が相対的に下がってきています。自動車会社に入って、さあ車を買うぞと意気込んでみても、自動車を維持するには収入は物足りない金額になると考えておいたほうが良いです。
勤続年数にあわせた賃金上昇も個人差があり、上記のように「ほんの一握り」の人材になれなかった場合、年収は伸び悩むことになります。
2010年代の新卒者が2020年に上記で述べた800万の水準の給与をもらえているか?は一握りの方を除いては現実的な話ではないかも知れませんね。