美装屋という仕事は具体的にどんなことをするのでしょうか?
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美装屋の仕事内容とは?4318view
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1件の回答
私は20歳から建築業の美装屋という仕事をしています。美装というとよく人から「何をする職業なの?」と聞かれる事があります。簡単に言うと、新築や改修工事のマンションの窓ガラスを綺麗に仕上げたり、床のワックス掛けといった内容です。20歳から約8年間やらせてもらってて、作業的にもだいぶ慣れてはきました。しかし昔から疑問に思っていることがあります。それは「仕上げる低度」です。工事現場には納期というものがあり、その期間までに与えられた仕事を仕上げなくてはいけません。美装という仕事上、物件を仕上げるわけですから、当然工事期間中でいえば最後の業者が我々となるのです。最後の業者は他業者の遅れた工事のしわ寄せが一気に我々の仕事に影響してきます。時間がない中で物を綺麗に仕上げるのはなかなか大変で、納期に合わせるにはある程度の仕事をしなければ到底間に合いません。そのあとで入居するお客様が控えているわけですから。しかし自分のなかで美装屋とは物を綺麗に仕上げて完璧な状態で現場を去るのが、仕事というものなんだと思っています。よく若手のころに先輩に「いつまでやっているんだ」と叱られました。しかし対象の物が綺麗になっていない以上仕方がないじゃないかと、いつも自問自答しています。実際に先輩が仕上げた物を後からこっそり確認しにいくと、汚れている部分が彼方此方にある始末。「こんなことでいいのか?これが職人か?」と思うのです。
この疑問については、解決というか、もうこれは建築現場というのはそういうものだと認識するようになりました。現場を取り仕切るゼネコンによっても仕上げる程度は変わります。前の現場ではこんな汚れ方は検査で引っかかったのに、この現場では何にも言われないといったことが多々あります。なので、限られた時間の中で、自分達の仕事内容を逆算していき、それに合わせて監督と打ち合わせしながら進めていくしかないという考えに落ち着きました。ですが、心の中にはいつも「自分の仕事を完璧にしたい」「完璧にして納期を終えたい」と思っています。先輩達も新入りの時は同じような気持ちで、現場の数をこなして行くうちにそのような手法にせざるを得ないようです。そのなかでも完璧に近づける努力は今も続けています。自分が今は先輩の立場なので、後輩たちにこの業界の矛盾さやはがゆさ、正しい現場の進め方を教えていきたいと思っています。美装屋というのは入れ替わりの激しい世界なので、自分がしっかりしなくてはと自覚しなくては、自分も共倒れになる厳しい世界です。