人事の部署構成って?391view

人事の仕事に興味があります。
人事部はどのような組織になっていて、それぞれの仕事内容はどういった感じか、教えていただけませんか?

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回答

1件の回答

  1. eadto 2016/03/15 10:26

    会社全体がマトリックス組織である場合を想定してお答えしますね。
    ※組織構成も企業戦略の一つですので、似通っては来ますが画一的ではないことをご理解の上読んでいただけるとありがたいです。。。

    人事本部長:会社の規模によっては部長なのか課長なのか、とにかく人事のトップの役職になります。仕事内容も会社によりますが、人事部の統括のみをする場合や、もっと事業部人事の色合いが濃い場合は、社長に対する人事担当みたいな感じか、あるいは会社の中で一番大きい部門の事業部人事の役割を担うことになります。

    HRBP(戦略的事業部人事):Human Resources Business Partnerの略称で、担当の事業部に対して戦略的な人事からのアドバイスやサポートを行なうポジションになります。担当部門のタレント・マネジメントといって、適材適所を実現する役割や、サクセッションプランといって、要職の方が転属や退職する場合に備えて次期ポストに入り得る社員の見極めとデベロップメント計画を各マネジャーがしておけるようにサポートすることなどが大きな役割になります。また、担当部門内で社員に問題が起これば適切に介入していくことも重要な役割になります。
    あとは、パフォーマンスマネジメント(目標管理制度)と評価が正しく行われているかのチェックや昇給・昇格が適切に行われているかを監督し、必要な場合にコーチングなどの手法で介入して健康的な組織運営を実現します。販売しているものが一つだったりして事業部(ビジネスユニット)が単一である場合は、この役割は人事責任者が行なうか、この「事業部付」という概念がそもそもない場合もあります。事業部が複数あれば、このHRBPは必ずしも日本の人事本部長の部下でない可能性もあります。海外の人事部長の部下だったりすることも多々あります。

    タレント・アクイジション(採用):人材獲得という意味合いでタレント・アクイジション(TA)と外資系ではよく呼ばれています。日系企業では採用課ですね。新卒採用から中途採用まで行います。まず、社内のITシステム上でヘッドカウントのオープンからクロージングまでの操作、採用部門へのヒアリング(HRBPの役割の場合もあり)Job Description(職務内容記述書)の作成(HRBPの役割の場合もあり)、人材紹介会社のマネージメントや問い合わせ対応、社内公募対応、ホームページ上の採用ページへのアップデート(工法と連携して)など、履歴書スクリーニング、採用面接のセッティング、場合によっては採用面接官として、面接官らとのフィードバックミーティング、提示給与の詰め(HRBPの役割の場合もあり)、オファーレターの作成、内定者の質問窓口、新卒採用時の会社説明会の運営及び説明者、入社書類を回収し関係部署へ提出。これらが主な業務になります。
    会社によっては、人材紹介会社だけを使うのではなく、TA自らFacebookなどのインターネットツールを駆使して採用業務を進める場合があり、その場合はポスティングなどの仕事も入ってくるでしょう。

    ラーニング&デベロップメント(研修または人材開発):その名のとおり、人材を育成する機関になります。研修の側面は、入社オリエンテーションの実施、新卒者の初期研修の実施、あとは組織横断的な研修(新任管理職研修、コーチング、目標設定研修など)の実施があります。育成のほかの側面は、パフォーマンス・マネジメント(目標管理制度)の運営があります。ゴール設定や評価が正しく行われるような仕組みづくりが業務になります。

    オーガニゼーション・デベロップメント(組織開発):会社のバリューや行動規範の策定や浸透までのプロセスを担います。タレント・マネジメントとしてHRBPが行なう場合もありますが、より効果的な組織形成のサポートを事業部に行なうために人材の把握やローテーションのアドバイスなどをします。また、数年に一度行われる社員意識調査の実行と結果分析および改善プロセスのマネージメントを行います。

    人事企画:この名称で部署を設けている会社は、組合対応と人事規程の新設・改廃を担当する部署としていることが多いです。わざわざこの部がなくても、人事本部長とHRBPとC&Bがいれば人事規程の新設や改廃はプロジェクト的に行えます。

    C&B(給与福利厚生):人事企画部がない会社では、この部門が規程の改廃を担当している場合もあります。外資では、人材開発や組織開発と給与福利厚生はCOE (Center of Excellence)と呼ばれて、新しい人事システムやスキームを企画する部門になります。例えば、年金制度の改革、新しいジョブ・グレードの導入などが考えられます。また、M&A(企業買収・売却)の際は、互いの人事制度の比較(HRデューデリジェンス)の実務担当になります。
    毎年のルーチン業務としては、次年度の昇給予算取りのためのマーケットデータ分析とそれらをまとめて本国に挙げる役割があります。それ以外では、給与福利厚生関連の外部ベンダーのマネージメントもあります。主なベンダーはカフェテリア形式の福利厚生プログラムを提供する会社などがあります。給与ベンダーや企業年金基金などは、経理の給与課が窓口な場合と、人事のC&Bと経理の給与課との協働でやり取りする場合の2種類が考えられます。

    シェアードサービス:以前は、人事企画やC&Bの下に含まれていたいくつかの役割が最近では一つにまとめられてシェアードサービスとされている場合があります。
    主に、社員用窓口と社外用窓口の2つの顔があります。社員の窓口としては、人事関連の届け出の受理・処理・質問回答があります。身上異動届とか傷病手当の申請や結婚・出産・介護など、会社から支給される給与・手当・今後の退職金に影響する事項の総合窓口になります。社外への窓口という意味では、各種届出を事業主の代理として政府機関や加盟している健康保険組合に行います。入社者や退職者が出ると、ハローワーク等に色々な書類を提出する必要があります。傷病休暇者や休業者が出ると、健康保険組合とも連携して書類のやりとりが発生します。そういった社内と社外の事務処理を行なう役割があります。

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